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2012.11.25

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qに見る現代のアニメ、傾向と対策

 11月24日

封切りから一週間経ってやっとエヴァQを見ることが出来ました。

友人ら4人と連れたって行ったのですが、23時終わりの回でも超満員。

次の回も結構人がいてびっくりでした。

それはさておき。

今回のエヴァQ、観た方はそれぞれ色んな感想を持っていますが、

やはり「最初はポカーンとしてよくわからなかった」

という意見が目立ちます。

いや、作り方的にもそういう意図で作ってはいるのでしょう。

そして考察では「新劇場版はパラレルワールドの話を交互にしている」

「旧劇場版からの流れを含むループで、放映の順番が違う」

など色々なものが出ていて、そういうサイトを見るのも楽しいです。

エヴァが多くの人に支持される理由の一つでもありますが、この

「ヒントを出したまま正解を出さない」

という手法は近年のアニメでも取られたりします。

そして、それは何故エヴァがこれ程多くの人に支持されているか、ということの理由として持ち出されます。

ただ、今回の劇場版を見ると「本当にそうだろうか?」とも思うんです。

何故なら、それだけ放りっぱなしの伏線や謎なんて、考察してくれる人がいるかどうか

それこそわからないのではないでしょうか。現に新劇場版のスタイルを受け入れられないファンも

多くいると思います。

確かに、アニメの世界に対する考察等は好きな人は好きでしょうが、それを作品のメインテーマにするのは

あまりにも危ないと思うんですよね。

そこで気付いたのが、エヴァと他のアニメの決定的な相違点。

それは、どれだけ作り手側が自分の作りたいものにこだわって、妥協せず、作り込んでいるか

という所だと感じます。

そう、つまり観る側に考察されるに足るだけの世界を、作り手側は創り出さなければならないわけです。

これって、相当リスキーですし、よっぽどの自信が無いと出来ないことでもあります。

近年の日本のアニメの、視聴者への迎合傾向を考えると、実はこれ真逆のことをやってるんじゃないだろうか

と思ったりするわけです。

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