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2014.04.16
MSX-10S シナンジュカスタム(NT-Dジャマー試験運用機)ラインハイト
小説『機動戦士ガンダムUC外伝 鋼鉄の処女』に登場。
シナンジュ、クシャトリヤのユニコーンガンダムとの戦闘データを基に、ネオ・ジオンがサイコミュ・ジャックに対するブロックシステムを開発。対ユニコーンガンダムシリーズ用モビルスーツの製造を、極秘裏にアナハイム・エレクトロニクス社に依頼していた。コードネームは『ユニコーンを傅かせる純潔の乙女』より「ラインハイト(純潔)」と名付けられている。しかし、その搭乗者を顧みない設計からテストパイロットのカイ・カゲヤマは「ラインハイト・ユングフラウ(純潔の乙女)とは聞こえのいいことだが、パイロットにとってはアイゼルネ・ユングフラウ(鋼鉄の処女=中世ヨーロッパの拷問具)以外の何物でもないな」と皮肉を言っていた。
機体データはシナンジュの物を流用しており、ファンネルの運用はクシャトリヤのバインダーを小型化して搭載したものの、設計思想はキュベレイのものに近い。腰部背面のファンネルコンテナはバッテリーとしても機能しており、同世代のモビルスーツに比べ高い出力を維持する事が可能になった。また、バインダー等の搭載に伴い各部スラスターを強化し、緊急時には腰部コンテナやバインダーをパージすることにより爆発的な推進力を得ることができる。その際発生する加速度はデストロイモードのユニコーンガンダムに迫るものであり、強化人間以上のパイロットによる運用が前提とされ、ユニコーンガンダム用のパイロットスーツと同じ「DDS」が用いられているパイロットスーツが必須となる。
対NT-Dとして開発された「NT-Dジャマー」は自身のサイコフィールドを増幅・強化すると共に、敵機のサイコフィールドを遮断する効果を持つ。この効果により、ユニコーンガンダムによるサイコミュ・ジャックを防ぐだけでなく、戦闘中の不用意な精神感応により戦闘継続が困難になりがちだった強化人間を、兵器として運用しやすくもなった。
フル・フロンタルの失踪やラプラスの箱の騒動の中、この機体がネオ・ジオンに引き渡されることは無かった。その理由としてはネオ・ジオンが引き渡しに必要な費用を用意出来なかった、ダイクンの提唱した「お互いに判りあい、理解しあい、戦争や争いから開放される新しい人類の姿」というニュータイプの思想からあまりにもかけ離れたものだった(NT-Dジャマーは自己意識の増大、他者への拒絶という設計思想であるため)、などの諸説がある。結局、機体はいつの間にかテストパイロットと共にアナハイムの工場から姿を消してしまい、真相は闇の中である。
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